北欧ってどんなところ?

北欧ツアーコーディネーターの戸沼如恵が北欧について紹介します。


北欧は一つ一つの国の背景や歴史が違うので一言では表現できませんし、観光のように浅く周るともったいない!実は北欧はじっくりと味わうべきところなのです!例えば、夫婦や家族の役割分担や子どもたちの育て方も参考になりますし、家庭の中のデザインやインテリアなどは対話が生み出されやすくなっています。北欧を支える家庭を見ることがその国の良さを本当にわかることなのです!

 

では北欧とはどの国のことを言うのでしょうか?
北欧はフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドのことです。特に私はデンマークとフィンランドとスウェーデンのツアーを作っています。ネットワークが強いからでもあります。

 

私の視点でそれぞれの国の特徴をお伝えします。


フィンランドはお母さんという立場にとって支援が厚く、学校教育や職業教育、成人教育、それを取り巻く図書館など整っており、教育格差をなくし落ちこぼれを出さないシステムを作っています。教育に力を入れている国と言っても良いでしょう。また森と湖など自然の中での暮らしや生き方が豊かで「人間とは何か?」を感じさせてもらえます。教育に関心のある方、働くお母さん、自分の人生を見つめ直す人に行ってほしい国です。自然と福祉の空気があり「究極のリラックス」ができます。

 


スウェーデンは福祉、医療、男女参画などの社会制度が整っています。特に男女平等が進んでいる国だと思います。男性と女性という定義ではなく「人」として考えています。人はそれぞれ違いがあることを認めたうえで不平等や格差をなくそうという動きをつくっています。このような土台があることで生きやすく、自由な国とも言われています。男性、女性の役割や福祉・社会制度に関心がある方に行ってほしい。また、自然と人間が共に生きることを実践しているので、自然教育に興味を持っている方にもおススメです。自由の中での責任を感じる国ですので、自分を見つめる機会が生まれ「自分自身の道しるべ」が見つかります。

 


デンマークは民主主義の国です。市民が主導の町づくりや国づくりを感じられます。また、家族との時間を大切にしているので、あったかく、居心地の良さを感じられます。約170年前にフォルケホイスコーレ(国民高等学校)が生まれ、民衆が体験教育や対話を学び、そこから自分たちの考えを国に反映させる風土になりました。教育費、医療費無料、再生可能エネルギーを優先させるなど、今では国連の調査で世界一幸せな国と認められるようになりました。教育やエネルギー、オーガニック、地域づくり、幸せな生き方に関心がある方に行ってほしい国です。実は新しい食文化が生まれてきており、グルメに対して興味関心がある方にも行ってほしいですね。小さな動きから社会を変える空気があります。ここは「新しい価値観や発想」が次々と生まれてくる国です。

 

このようにそれぞれ特徴があるからこそ、ただの観光ではもったいないのです。一つ一つをじっくりと体験することが北欧ツアーの醍醐味なのです。

 

もちろん、すべてが完璧ではなく社会問題も多々あります。良いか悪いかは別として税金も高く、様々な議論が起こっています。それぞれが小さい国なので、他の国から経済の影響も受けます。どんな国も完璧ではありませんし、日本が同じシステムにする必要もないと思います。

 

まず私たちが北欧を体験することによって、日本の現状を知ることにつながります。便利で快適な時代になりました。その背景の中で私たちがどうすべきか?私たちがどう生きるか?家族とは?幸せなど、「人の本質にふれるツアー」が必要な時代になったのだと思います。もちろん、歴史を知るキッカケになる現地での観光も楽しみます!


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